台風15号から3日以上経ってもまだ多くの方が停電や断水で苦労されています。
1日も早い復旧を願ってやみません。
8時間程度の停電で済んだ我が家ですが、前回の反省に加えて、もう1つ停電中にハラハラしたことがありました。
それは猫たちのことでした。
今回は、そんな飼い猫についての停電での反省点などを書いてみたいと思います。
うちは溺愛のあまりちょっと変わったごはん事情ですが、ペット(特に猫ちゃん)のいるご家庭や手作り食を実践されている方の参考になればと思います。
停電でかなり心配した猫の食事
我が家の猫のごはん事情
我が家は猫が2匹います。
スコティッシュフォールドとラグドールの今年で12歳になった女子たちです。
2匹とも小さい頃からごはんは基本、手作り食です。
左がララ(立ち耳のスコティッシュフォールド)
右の箱入りがココロ(ラグドール)です。
でも手作りだけだと飽きて食べなかったりするので、たまに
・市販の缶詰やカリカリも手作り食に混ぜる
・イベントや長時間の留守番時などは好きな缶詰+カリカリのスペシャルメニュー
など、工夫して与えています。
前は市販のフードの出番は今より多かったので大量に買い置きもしていたのですが
以前ココロ(ラグドール)がお腹の調子を崩して市販のフードだと調子が悪く、手作り食ならなんとか大丈夫と言うことがあり、そこから缶詰やドライの出番が減り、買い置きする量も少なめになりました。
その時のことが頭に残っているので、体調に問題のない今でも手作り食の出番を多くしています。
そんなわけで、今回の停電では買い置きしたフードも残りわずか。
そろそろ買っておかなきゃな。な状況でした。
ちなみに、ココロはおなかの不調が治るのも早く、今でも半年に一度の健診では問題なしです。
多分、滅多に外泊しない私と夫が帰省で一晩留守にして、そのストレスからの不調だった可能性が高いです。
大きな体でメンタル弱めなのが困ったところです。
今回の想像以上の台風が来たことで、
『これがもっと大きな被害だったら猫たちも体調に影響が出るようなストレスになったかもしれないな。変化に弱いし』
と思うと、やはり事前にしっかり考えて備えて飼い主自身が余裕を持っておかなければなと思いました。
ペットの手作り食を実践されている方にはいろいろなやり方をされている方も多いかと思います。
我が家の場合、手作り食はさかい企画さんというペットのごはん食材の専門店からまとめ買いした冷凍肉(鶏胸肉、ささみ、内臓、他)を1食分づつ小分けにしたものを冷凍保存していて、これが手作り食の基本になります。
だいたい1回に朝晩14日分くらい小分けにしています。
小さいタッパー類が1回分。まとめて作ってから何回か使っているのでタッパーの数は減っています。
手前のジップロックの中にはキューブ状のスープが入っています。
なので冷凍庫にはタッパーに小分けにしたものと小分け前の塊肉やトッピングの乾燥肉、あと小松菜やカブなどをスープにして冷凍にしたものなどがガッツリ入っています。
この野菜スープは市販フードでも手作り食でも毎回お湯を足して入れています。
小さい頃からこのスープ系つゆだくごはんだったので、2匹とも水分はごはんからしか摂らなくなってしまいました。
水入れから水だけを飲むことを全くしないので、小さい時に単独で水を飲むことをもっとちゃんと教えておけば良かったと今はちょっと後悔しています。
加えて我が家は山の中の家なので、近所にスーパーなどなく、週に1~2回買い出しに行って買って来た人間用の食材や冷凍保存食などで冷凍庫はパンパン。
あまりにパンパン過ぎて、今年に入ってとうとう冷凍庫をもう1台増やしました。
意外とデカい冷凍庫。 完全に人も猫も電気に依存した食生活です。
冷凍冷蔵庫必須な手作り食は停電に弱し
今回は停電が長期化して手作り食のお肉がとけてしまったらどうしようとかなりハラハラしました。
こちらはまだ在庫を補充したばかりで沢山あったので、毎回結構大枚はたいて猫の食材買っているのでそれがパァになるのは痛手です。
でも今でも停電中の方はそんな状況なんですよね。
こちらも停電が数日続いた地区もあり、市の方で冷蔵庫の使えなくなった食材は無料でごみ回収(いつもは有料)しますと通達が出ていました。
主婦としても本当に心が痛いです。
夏場だからとは言え、色々忙しい中、頭ひねって献立考えて買い出しして、そんな食材をそのままごみとして出すとなったら私はしんどくて泣きながら処分しそうです。
今回は早めに停電は復旧してくれたので食材は無事でした。
でも停電が長期化となると冷凍肉を使った手作り食材はあきらめざるを得ないのかと思います。
少しでも勿体無い使い方をしないで済むようなやり方を1度じっくり考えた方が良いなと思いました。
猫たちが我が家に来てから12年間、長めの停電にあったことがなかったんですよね。
なので災害時の手作りご飯の諸々な問題点は今回の停電で初めて気づきました。
今回の停電で猫関係で一番心配だったこと
結局、停電中の猫のごはんは缶詰とカリカリをあげることにしました。
しかし、先の見えない停電。
もし1日くらいの停電で済むのなら冷凍冷蔵庫は開けなければ冷気も逃げず、中の食材も無事かもと考え、少しでも庫内の冷気を保つために冷凍庫も冷蔵庫も開けない!と決めました。
(とりあえず1日くらいの短期停電で考えて、それを過ぎたらまた食材はどうするか考えようと思っていました)
てことは、スープもあげられないとこに。。。( ;∀;)
加えて猫には普段、浄水器の水を使っているので浄水器も停電で使えず。
残るは水道水だけなのですが、浄水モードがあるとは言え水道水をあげたことがないので少量なら大丈夫かもしれないけど水道水はやっぱり心配。
もうお判りでしょう。イタいほどのネコ馬鹿BBAなんです。
停電が長期化するなら水道水でしのぐしかないが、今はまだ水道水はちょっと。。。
万が一、いつもと違う水でまたココロがお腹壊したらそっちの方が手間がかかることになる気がするし、より水分不足になってしまう。
ただでさえ私も猫も暑さで参っているのに、更に下痢とか余計なダメージは避けたいと水道水はひとまずあげませんでした。
てことで、今ある缶詰の中から水分量多めの缶詰を選び、水分はそこからのみ摂ってもらうことにしました。
こちらいつものはごろもフーズさんの無一物シリーズ。今回の停電でもこれをあげました。
(パウチですが便宜上こちらの記事では缶詰と呼ばせてもらってます)
猫の病気で代表格な尿結石なんかもあるし、腎臓にダメージを与えないように水分量は日ごろから気を付けたい所。
水分多めの缶詰とは言え、急にいつもよりかなり少なめの水分量になるので大丈夫なのか内心すごく心配でした。
冷凍肉が溶けるのよりもとにかく猫が水分不足にならないか?これが一番心配でした。
そして、停電があとどれくらい続くのか?
あと2回3回と同じような食事で大丈夫なのか?
食事の選び方がうまく分からないのも不安でした。
停電時の猫のごはんは結局どうすれば…?
落ち着いてから、お世話になっている手作りご飯を指導していただいている獣医師さんに今回の水分不足について聞いてみたところ、
万が一、脱水になると血液循環の悪化や血液のphやミネラルのバランスも崩してしまうとのこと。
ただ今回のように半日くらいなら問題はないとの話でした。
そのお話をふまえて、我が家では慎重に慎重を重ねて
半日~長くても1日目は水分多めの缶詰+ドライフードでOK。
それ以降の食事では軟水のミネラルウォーターなどを加えて水分量を確保する
のを必須とすることにしました。
年齢や抵抗力の有無、季節や性格なんかでも水分不足に対する個体差はあると思います。
決してこうでなくてはいけないということではないですし、たぶん1日よりももう少し水分足りない日が伸びても大丈夫な子も多いかと思います。
個体差と日ごろの食事なんかも関係してくると思います。
災害時のペットのごはんに関しては、栄養素などの知識や専門家の意見も大切なのでそれらも考慮しつつ、その子に合ったごはんのあげかたを最終的には飼い主さんが決定したら良いのではないかと思います。
日ごろから一番よく見ているのは飼い主さんですしね。またその時の被災状況などもありますしね。
相談した獣医さんもおっしゃっていましたが、緊急時にペットの一番の心配は水分不足だそうです。
なので災害時、ペットに関しては特に水分量のことは頭に入れておいてあげた方が良いのかなと思います。
もしもペットを連れての避難など居場所が変わった時には、いつもはお水を飲むわんちゃんねこちゃんでもストレスなどから飲まなくなってしまう可能性は考えた方が良いのかなと思います。
そういう時のために、少しでも水分摂取しやすいように事前に非常食に水分多めのフードを用意した方が良いかもしれませんね。
最近は水分補給用のフードも出てますからね。
我が家はいつもの無一物を非常用にも備えようと思います。
ちなみに、無一物シリーズには水分補給向けのやんわか仕立てという水分がかなり多めになっているものもあります。(はごろもフーズさんの回し者ではございません)
あと、手作り食材に関しては、例えば台風が来るのが分かっていて事前準備が出来るなら、クーラーボックスと氷を多めに用意しておくのも考えています。
停電時にある程度様子を見て、猫の食材だけでも冷凍庫から氷を入れたクーラーボックスに移して、あとはガスと水道が問題なければ手作り食で何回かは過ごせるかもしれません。
また、車で氷が買いに行けるのならクーラーボックスに氷を足すことで食材の日持ちも数日なら伸ばせるかもしれません。
停電復旧後の猫の予想外な様子
復旧直後、とにかく暑さを解消するためにエアコンをつけました。
その後は猫たちはぐっすり。
安心したのか、微動だにしないってくらいその日は夜ご飯以外は爆睡していました。
その後、その日の夜ご飯も含めて2~3日、ララがほとんどご飯を食べなくなりました。ココロはいつも通り食欲旺盛です。
ココロは24時間いつでも何でも食に関してはウエルカムなのに対し、ララは食に関して好みや気分で食べないことも多いのです。
でも、今回のように連続して食べないのは珍しい。
停電も昼間は半日くらいだったので、まさか食べなくなるとは思っていませんでした。
考えられる原因は、
・台風真っ最中の夜中、1人でリビングにいたのでさすがに恐怖からストレスだったため食欲がわかない。
・停電中に普段めったにない缶詰+カリカリのドリームマッチだったため、もう手作り食とか食べる気がしない。再びドリームマッチが再開されないなら食べなくていいわ。とハンスト決行中。
・真面目に身体に不具合が起きている。
こんな所なのですが、ご飯を出すと匂いを嗅いでプイっといなくなるので食べないだけでお腹は減っているのかと考え、3番目のは保留にして考えました。
ここでドリームマッチを再び出してしまうとどんどん手作り食を食べなくなる恐れがあります。
そこで苦肉の策と言うか、ダメもとで食べる場所を変えてみました。
気分が変われば食べるか?と思って。
結果、成功でした。
場所が変わったら手作り食でもガツガツ食べてます。
なんなんでしょうね。この子は。
いつも人が食事中以外はテーブルで寝ていることも多く、テーブルはララのテリトリーって感じもします。
なのでごはんをテーブルに持って行ってみたら食べ出しました。
ルームサービスですか。
もしかしたら、停電復旧後はいつもより多めに遊んであげたり、なるべくスキンシップやいつも以上にまめに話しかけたのも安心材料になったのかもしれません。
あと、2匹並べて同じ場所にごはんを置いていたのですが、いつもココロが食べ終わるのを待ってから食べ始めていたので、更にココロとお食事処を離したのが気に入ったのかもしれません。
どれが正解なのか分かりませんが、とりあえず
『ご飯を食べない時は場所を変えてみる』
も今後、選択肢に入れたいと思います。
終わりに
色々と書きましたが、こればっかりはやってみないと分からないし、季節や災害状況、ペットの個体差でも違いがあります。
とにかく、ペットに関しても落ち着いている時に細かく『災害でのあり得るパターン』や『一連の流れ』を細かく想定して、被災時に『猫の食事スケジュールは具体的にどうするのか?』『手作り食はどう処理すれば良いのか?』などを考えて書き出しておくことは大切ですね。
人の災害時と同じですよね。
実際にその通りに出来なくても、1つ指針のようなものがあると不安になりがちな災害時にお守りのような安心の素になるのではないかと思います。
また、出来ればまだ停電の経験から日が経っていない今のうちに考えた方が細かく状況を思い出せるので良いかもしれません。
とまあ、もっともらしいことを言っておりますが、今回の台風を軽く見ていて、尚且つ猫の非常食用に買っておいたはずの缶詰をとっくに使っていたのを忘れていて、非常袋を開けてみて「。。。そう言えば。。。」と気付いた私としてはホントにちゃんとしようと反省しています。
しかも、非常持出袋がカビてたって言う。。。(^^;)
(内側はセーフでしたが)
また台風が近づいているような話もさっきテレビでしていました。
(どうか各地の復旧と安全が確保されるまでは来ないで欲しい)
せめて次に停電などに合った時は同じ反省はしないようにしたいと思います。